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カビがにおうのはなぜ? カビがにおうのはなぜ?

快く感じる香りと不快に感じる臭い

生物が放つにおいには、人が快く感じる香りと不快に感じる臭いとがあります。
快いにおいの代表といえば花の香りでしょう。


バラやキンモクセイなどの花の香りは香料に用いられるほど人に好まれます。
一方、カビのにおい、いわゆるカビ臭は日常生活の中で感じる最も不快なにおいの一つです。
そのため、一般に花といえば良い香りで、カビは臭いものという印象が定着していますが、現実にはひどい悪臭を放つ花や甘酸っぱい香りを漂わせるカビも存在します。

「におい」の持つ意味とは

では生物にとって「におい」はどのような意味を持つのでしょうか。
花がにおいで呼び寄せた虫に受粉を助けてもらうことはよく知られています。
花に集まる虫といえばハチやチョウを想像しますが、腐肉のような悪臭を放つ花にはハエがよく飛来します。
植物にとって虫を呼び寄せる手段という点では香りも悪臭も同じであり、においの良し悪しは人の主観に過ぎないことがわかります。

カビの「におい」

実のところ、カビについては、そのにおいの意味はまだほとんど解明されていません。 においにまつわるカビの生存戦略を十分理解するには、今後の研究を待つ必要があります。 なお、いわゆるカビ臭は人に不快感をもたらすだけでなく、におい物質がシックハウス症候群などの健康被害の原因となり得ることがわかってきました。 室内のカビ臭は健康への黄信号です。 感じたら直ちにカビの除去などの対策をとりましょう。

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