抗菌抗カビ試験

試験目的・概要

抗菌抗カビ試験は、各種工業製品または工業材料の細菌・酵母・カビに対する抗菌力を調べる試験です。
大きく分けて、定量試験と定性試験がございます。

試験方法

定量試験

【概要】
試験試料(検体、試験片)に試験菌液を接種して一定時間培養後、生菌数を測定し、その生菌数の増減を加工品と無加工品(対照)で比較し,試験試料の抗菌力を評価します。

【ご依頼の多い試験方法】

液体の検体

液剤の除菌試験 試験片を介さず、液体そのものの除菌(抗菌)効果(=一定時間後に菌がどの程度死滅しているか)を調べます。ばらつきが少なく、液体の検体ではご依頼が最も多い試験方法です。細菌・酵母・カビいずれにも適用可能です。

硬質表面の検体(光触媒抗菌加工製品を除く)

JIS Z 2801 抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果 平面の試験片が作製可能な場合、よく用いる方法です。抗菌加工試験片と無加工試験片で、菌の増殖度合いを比較します。ISO 22196も同様の試験方法です。細菌に規定されている方法ですが、酵母でも実施可能です。なお、液体やウェットワイプで処理をした試験片と無処理の試験片を用いて試験することも可能です。(JIS Z 2801に関するよくあるご質問はこちら

抗菌製品技術協議会試験法 シェーク法 検体が特殊な形状または小物であった場合(平面の試験片が作製不可能な場合)に選択する方法です。連続気泡構造をもつスポンジ製品等にも適用可能です。

吸水性を有する検体

JIS L 1902 繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果(菌液吸収法) JIS Z 2801同様、抗菌加工試験片と無加工試験片で、菌の増殖度合いを比較する試験方法です。繊維製品や紙など、吸水性のある検体で実施が可能です。細菌に規定されている方法ですが、酵母でも実施可能です。(JIS L 1902に関するよくあるご質問はこちら

JIS L 1921 繊維製品の抗かび性試験方法及び抗かび効果 検体にカビの胞子液を接種して培養し、培養前後のATP量を測定することにより、抗菌加工試験片と無加工試験片でカビの発育の阻害・抑制効果を比較する試験です。繊維製品や紙など、吸水性のある検体で実施が可能です。ISO 13629-1も同様の試験方法です。

AATCC TM100 Test Method for Antibacterial Finishes on Textile Matelials

JIS K 6400-9 軟質発泡材料―第9部:抗菌効果の求め方 連続気泡構造をもつ軟質発泡材料(スポンジ製品等)の場合はシェーク法のほか、こちらの方法をご依頼いただくこともございます。

光触媒抗菌加工製品

JIS R 1702 ファインセラミックス―光触媒抗菌加工材料の抗菌性試験方法及び抗菌効果 平板状材料・繊維状材料いずれにも適用可能です。

JIS R 1705 ファインセラミックス-光照射下での光触媒抗かび加工製品の抗かび性試験方法

ウェットワイプなど

日本衛生材料工業連合会 ウェットワイパー類の除菌性能試験方法 菌液を塗布した試験片を検体で拭き取り、拭き取り前後の生菌数を測定します。

洗剤など

洗剤・石けん公正取引協議会 住宅用合成洗剤及び石けんの除菌活性試験方法(詳細ページ準備中)
洗剤・石けん公正取引協議会 スポンジに対する台所用合成洗剤及び石けんの除菌活性試験方法(詳細ページ準備中) 液体であれば最も基礎的な試験方法は液剤の除菌試験(試験片を介さない方法)ですが、試験片を介した方法として上記2つの方法もございます。

【その他試験実績のある規格】

JIS K 3835 精密ろ過膜エレメント及びモジュールの細菌補足性能試験方法 検体(フィルター)でろ過した前後のろ液の生菌数を測定し、比較する方法です。

硬質表面キャリア法(日本薬局方 参考情報 消毒法及び除染法など) 各種材質の試験片表面に菌液を接種し、検体を滴下して一定時間後の生菌数を測定する方法です。

SEKマーク繊維製品認証基準(JEC301)を参考とした試験法
日本衛生材料工業連合会 吸水性樹脂抗菌性能試験方法

定性試験

【概要】
ハロー法が代表的な方法です。試験菌を接種した平板培地の中央に試験試料(検体や、検体を含浸させたペーパーディスク)をのせた後、培養します。培養後、試験試料の周りに菌の発育が阻止されているかどうか(発育阻止帯)を確認し、抗菌力を判定します。
*培養後のシャーレ画像をご希望の場合は、試験前にその旨をお知らせください。(ご提供費用が別途加算されます。)

【ご依頼の多い試験方法】
JIS L 1902 繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果(ハロー法)
※ カビの生えにくさを定性的に調べる試験についてはカビ抵抗性試験のページをご覧ください。

本ページに記載のない規格でも試験が可能ですので、お問い合わせください。また、規格の規定通りに試験を行うだけでなく、目的に合った試験方法をご提案することも可能でございます。検体の性状、試験目的、得られたい結果のイメージなどをご教示ください。

試験菌種

規格に規定の菌種のほか、試験目的によって規定以外の菌種を用いて試験を実施することも可能です。
取り扱いの菌種についてはこちらをご覧ください。

試験期間・費用

要お問い合わせ
(試験方法の詳細、検体の種類、試験菌種、測定回数などによります。)

不明点ございましたら、お気軽にご連絡下さい。