概要
食品や各種工業製品に発生したカビや細菌、酵母などの微生物を分離し、その種類を調べる(=同定)試験です。試験結果をもとに、汚染微生物の生態分布、生理性状、有害性、再発生防止対策などに関する情報を提供します。
同定せず、微生物(カビ・酵母・細菌)か否かのみを調べることも可能です。
※ 分離・同定試験に関するよくある質問はこちら。
※ 製品ではなく、純粋培養した培養物(寒天平板培地など)をご提供いただき、同定に必要な遺伝子配列の決定までを行う場合はこちらの試験となります。
試験方法
1. 検体の変色部・変質部・浮遊物を顕微鏡で観察する
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2. 観察した変色部・変質部・浮遊物を無菌的に培地に接種する
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3. 培養する
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4. 培養された微生物を純培養する
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5. 純培養された微生物を最適な方法で同定する(*)
* 形態学的・生化学的・遺伝学的方法のうち、試験目的、試験に要する時間・費用、分離された微生物種を考慮し、最適な試験方法を用います。詳しくはこちら。
試験実施にあたって必要な情報
お問い合わせの際に、こちらをご参照いただき、情報を頂ければスムーズです。
試験期間
検体到着日より約5日〜3週間
※ 検体到着日にはすぐに試験を開始いたしますが、納期は分離される微生物(カビ・細菌・酵母)の培養状況により大きく前後いたします。したがって、納期を事前に確定することや、何かしらの方法をもって早めることができかねます。
なお、検体の変色部・変質部・浮遊物が微生物か否かを先にご報告することも可能です。ご希望の場合はその旨をご教示ください。
費用
1検体あたり30,000円(税抜)~
※ 試験の詳細や検体の数などによりますので、お問い合わせください。
試験に関する注意事項
検体の返却を希望される際は、試験申し込みフォームにて「返却要(残検体のみ)」をご選択ください。
検体の必要量については、こちらをご確認ください。
不明点ございましたら、お気軽にご連絡下さい。
詳しく知りたい方はこちら:よくあるご質問 > カビ、酵母および細菌の分離、同定