パソコンの「キーボード」はじつは雑菌だらけ?
「パソコンのキーボードは雑菌だらけである」
アメリカやイギリスなどで行われた研究の成果は多くの人にとってショックなものでした。
さらに問題なのは、大腸菌が検出されたという報告があったことです。
大腸菌は人の腸内にもいる細菌ですが、病気を起こすこともあり、環境の衛生指標の一つです。
その大腸菌がキーボードのような日用品にいては困るのです。
実際の調査結果は・・・
この情報を受けて、報道機関から日本国内での調査の依頼がありました。
そこで試しにキーボードを10台ほど調べましたが、細菌はほとんど検出されません。
そもそもキーボードには細菌が増えるのに必要な水分や栄養分がないため、一時的に細菌が付着してもいずれ死に耐えてしまいます。
細菌が付着する頻度や量、検査のタイミングなどによって異なる結果となったのでしょう。
キーボードに細菌を付着させないために気をつけること
ただし、一般にこのような調査には人々の考え方や生活習慣などが影響しますので、結果の相違の背景には国による違いもあるかもしれません。
キーボードになるべく細菌を付着させないためには、汚れた手で触れないことが一番です。
大腸菌が検出されたキーボードの使用者は、日常的にトイレ後の手洗いが不十分であった恐れがあり、衛生上問題です。
また、飲食しながらの操作は、キーボードに付着した細菌を口にする恐れがありますし、食べこぼしでキーボード上に細菌が増殖できる環境を生む恐れがありますので、十分注意しましょう。