バイオフィルム測定法

概要

試験菌液中で培養した検体上に形成されたバイオフィルムの量を、クリスタルバイオレット染色により定量する方法です。

試験方法の例

【例1】 *ISO 4768を基にした方法

①30±2 mm四方の検体を40±2 mm四方のガラス片に、角を合わせて接着し、滅菌容器に入れる。
②試験菌液を1/5TSBで調製する。
③検体が浸かるように試験菌液を接種した後、培養する(例:35±1℃で48±1時間)。
④検体を精製水で静かに洗い、0.1%クリスタルバイオレット水溶液で30分間染色する。
⑤再び検体を精製水で静かに洗い、水溶性不織布(3 cm四方)で検体表面を拭き取る。
⑥この水溶性不織布を5.0 mLの1.0%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液に溶解させる。
⑦この液の590 nmにおける吸光度を分光光度計やマイクロプレートリーダーで測定する。
⑧必要に応じて、抗バイオフィルム活性値などを算出する。

【例2】

①試験菌液を適切な液体培地で調製する。
②検体を試験菌液に浸漬し、培養する(例:30〜35℃、48時間)。
③培養後の検体を精製水で静かに洗う。
④0.1%クリスタルバイオレット水溶液で30分間染色する。
⑤再び検体を精製水で静かに洗う。
⑥エタノールを一定量添加してクリスタルバイオレットを溶出させる。
⑦この液の一定波長(例:570 nm)における吸光度を分光光度計やマイクロプレートリーダーで測定する。

試験菌種の例

Staphylococcus epidermidis(表皮ブドウ球菌)、Brevundimonas diminuta など

*その他の菌種でも試験可能です。

参照する文書・規格の例

・ISO 4768 Measurement method of anti-biofilm activity on plastic and other non-porous surfaces(プラスチックなどの非多孔質表面における抗バイオフィルム活性の測定方法)

・2017年度SIAA委員会活動報告会 抗バイオフィルム試験法について

*その他、参考にされたい文書などございましたらご相談ください。

試験実施にあたって必要な情報

お見積りにあたっては、下記のような情報を頂ければスムーズです。

・検体の種類数※1
・ご希望の試験菌種
・要求される成果物※2(和文報告書以外にあれば)

※1 抗菌加工の効果を評価されたい場合は、原則として抗菌加工品・無加工品の両方をご準備ください。
※2 特にご要望がなければ、和文のご報告書(試験方法・試験結果を記載、画像なし)のみとなります。

納期

3週間~
*詳しくはお問い合わせください。

費用

お問い合わせください。

その他試験方法のご案内

弊社では、さまざまな試験方法で試験を受託しております。
弊社で受託している主な抗菌性試験・抗カビ性試験の一覧
以下に挙げた以外にも試験実施が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

調べる内容試験名主な検体
性状
検体と菌の接触
による除菌効果
(直接)
液剤の除菌試験(試験菌懸濁法)液体
検体と菌の接触
による除菌効果
(担体を介して)
住宅用合成洗剤及び石けんの除菌活性試験方法
スポンジに対する台所用合成洗剤及び石けんの
除菌活性試験方法
液剤の除菌試験(硬質表面キャリア法)
液体
物理的処理
による除菌効果
ウェットワイパー類の除菌性能試験方法ウェットワイプ
検体による菌の
増殖・発育抑制
効果(定量)
抗菌試験(JIS Z 2801)平板状の
試験片
シェーク法特殊な形状の
試験片
抗菌試験(JIS L 1902(菌液吸収法))
JIS L 1921(繊維製品の抗かび性試験方法)
AATCC TM100(繊維材料の抗菌加工に関する試験方法)
吸水性のある
試験片
・吸水性樹脂抗菌性能試験方法
(日本衛生材料工業連合会・吸水性樹脂工業会)
吸水性樹脂
試験片
JIS R 1702(光触媒の抗菌試験)
JIS R 1705(光触媒の抗かび試験)
光触媒加工した
試験片
JIS K 6400-9(軟質発泡材料の抗菌試験)スポンジ製品等
検体による菌の
増殖・発育抑制
効果(定性)
ハロー法液体、繊維片
など
カビ抵抗性試験さまざまな性状
の検体
検体処理による
除菌効果
除菌試験(UV照射)紫外線照射装置
除菌試験(モップ・ロボット掃除機)モップ、
ロボット掃除機など