試験の概要・目的
お部屋や収納スペース、浴室、エアコン吸気口などに置いたり、貼り付けたりして、成分が揮発することにより効果を期待する検体について、除菌効果を評価する試験です。
試験方法
① 試験菌液の調製
微生物(細菌、酵母、カビ)を培養し、適当な溶液に懸濁させて試験菌液を調製します。
② 試験片への試験菌液の接種
試験片(綿布、ステンレス片、合成樹脂片など)に試験菌液を接種します。
③ 試験片の処理
密閉容器等に試験片と検体を設置し、一定時間静置します。
検体の使用方法や試験目的により、検体のみ途中で取り出すことも可能です。
対象として、検体を入れない状態でも同様の操作を行います。
④生菌数測定
試験片上の生菌数を測定します。
試験菌種
下記の菌種のご依頼が多いです。
Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)
Escherichia coli(大腸菌)
Aspergillus brasiliensis(クロコウジカビ)
など
その他の菌種でもご対応可能ですので、ご相談ください。
菌種に迷われる場合は、ご相談ください。
検体の必要量、試験の費用と期間
検体の種類や試験内容・条件により大きく異なりますので、お気軽にご相談ください。
試験実施にあたって必要な情報
お見積書作成や試験実施をスムーズに行うため、可能な範囲で下記の情報をご提供ください。
・検体の種類数
・試験条件(何時間後の除菌効果を知りたいか、など)
・要求される成果物(和文報告書以外のご希望がある場合※)
・試験菌種
※標準の試験報告書には、主に下記の内容が含まれます。
・試験方法
・試験結果
*特別なご要望がない限り、画像なしの和文報告書をご提供いたします。
その他の抗菌抗カビ試験
弊社では、さまざまな試験方法で試験を受託しております。
*弊社で受託している主な抗菌性試験・抗カビ性試験の一覧
以下に挙げた以外にも試験実施が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
調べる内容 | 試験名 | 主な検体 性状 |
---|---|---|
検体と菌の接触 による除菌効果 (直接) | ・液剤の除菌試験(試験菌懸濁法) | 液体 |
検体と菌の接触 による除菌効果 (担体を介して) | ・住宅用合成洗剤及び石けんの除菌活性試験方法 ・スポンジに対する台所用合成洗剤及び石けんの 除菌活性試験方法 ・液剤の除菌試験(硬質表面キャリア法) | 液体 |
物理的処理 による除菌効果 | ・ウェットワイパー類の除菌性能試験方法 | ウェットワイプ |
検体による菌の 増殖・発育抑制 効果(定量) | ・抗菌試験(JIS Z 2801) ・繰返し除菌性試験(JIS Z 2811) | 平板状の 試験片 |
・シェーク法 | 特殊な形状の 試験片 | |
・抗菌試験(JIS L 1902(菌液吸収法)) ・JIS L 1921(繊維製品の抗かび性試験方法) ・SEKマーク繊維製品認証基準(JEC301) ・AATCC TM100(繊維材料の抗菌加工に関する試験方法) | 吸水性のある 試験片 | |
・吸水性樹脂抗菌性能試験方法 (日本衛生材料工業連合会・吸水性樹脂工業会) | 吸水性樹脂 試験片 | |
・JIS R 1702(光触媒の抗菌試験) ・JIS R 1705(光触媒の抗かび試験) | 光触媒加工した 試験片 | |
・JIS K 6400-9(軟質発泡材料の抗菌試験) | スポンジ製品等 | |
・バイオフィルム測定法 | 試験片、液体など | |
・置き型・貼付型の検体の除菌試験 | 置き型・貼付型の検体 | |
検体による菌の 増殖・発育抑制 効果(定性) | ・ハロー法 | 液体、繊維片 など |
・カビ抵抗性試験 | さまざまな性状 の検体 | |
検体処理による 除菌効果 | ・除菌試験(UV照射) | 紫外線照射装置 |
・除菌試験(モップ・ロボット掃除機) | モップ、 ロボット掃除機など | |
検体処理による 漂白効果 | ・カビ除去試験 | 塩素系カビ取り剤 |
検体処理による 除菌効果 | ・ろ過性能確認試験 | フィルター、浄水器など |
・洗濯に関連する除菌・抗菌・抗カビ試験 | 洗濯機、洗剤など |