概要
紫外線照射機器を用いて紫外線を照射したときの除菌効果を調べる試験です。
試験方法
試験菌液を調製し、試験片に接種します。ご提供の紫外線照射機器を用いて、この試験片にご指定の方法で紫外線を照射します。
*試験片ではなく、シャーレの中に菌液を入れて照射する・配管中を循環させて照射する等、液体を用いることも可能です。紫外線照射機器の使用方法に準じて試験方法を構築いたします。ご希望でしたら、その旨ご相談ください。
試験片の生菌数を測定します。
照射前後、または照射・未照射で生菌数を比較します。
試験菌種
ご依頼いただくことが多い菌種は下記の通りです。下記に限らず、ご希望に応じて試験実施が可能です。
●細菌
Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌*1)、Escherichia coli(大腸菌*2)、
Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)、Bacillus subtilis(枯草菌*3)など。
*1 MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)でも実施可能です。
*2 O157やO111(腸管出血性大腸菌)でも実施可能です。
*3 栄養体のほか、芽胞状態でも実施可能です。
●カビ
Aspergillus niger [またはAspergillus brasiliensis](クロコウジカビ)、
Cladosporium sphaerospermum(クロカビ)など。
*関連URL
・細菌に関する多くの試験で黄色ブドウ球菌と大腸菌を用いるのはなぜですか?
・どのような菌種を取り扱っていますか?試験に使用できる菌種の一覧をもらえませんか?
試験実施にあたって必要な情報
お見積りにあたっては、下記のような情報を頂ければスムーズです。
・検体(紫外線照射機器)の種類数
・照射条件(検体と試験片の距離、照射時間、運転条件)
・試験菌種
・試験片の材質
・要求される成果物(和文報告書以外にあれば)
*複数条件のご指定も可能です。条件には標準的な設定があるわけではなく、検体の実際の使用方法に基づきますので 弊社よりご提案ができかねます。
*試験片は、合成樹脂、ステンレス、ガラス、綿布でしたら弊社でも準備が可能です。
*成果物は、特にご要望がなければ、和文のご報告書(試験方法・試験結果(生菌数)を記載、画像なし)のみとなります。
納期
2週間~
*詳しくはお問い合わせください。
費用
その他試験方法のご案内
弊社では、さまざまな試験方法で試験を受託しております。
*弊社で受託している主な抗菌性試験・抗カビ性試験の一覧
以下に挙げた以外にも試験実施が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
調べる内容 | 試験名 | 主な検体 性状 |
---|---|---|
検体と菌の接触 による除菌効果 (直接) | ・液剤の除菌試験(試験菌懸濁法) | 液体 |
検体と菌の接触 による除菌効果 (担体を介して) | ・住宅用合成洗剤及び石けんの除菌活性試験方法 ・スポンジに対する台所用合成洗剤及び石けんの 除菌活性試験方法 ・液剤の除菌試験(硬質表面キャリア法) | 液体 |
物理的処理 による除菌効果 | ・ウェットワイパー類の除菌性能試験方法 | ウェットワイプ |
検体による菌の 増殖・発育抑制 効果(定量) | ・抗菌試験(JIS Z 2801) | 平板状の 試験片 |
・シェーク法 | 特殊な形状の 試験片 | |
・抗菌試験(JIS L 1902(菌液吸収法)) ・JIS L 1921(繊維製品の抗かび性試験方法) ・AATCC TM100(繊維材料の抗菌加工に関する試験方法) | 吸水性のある 試験片 | |
・吸水性樹脂抗菌性能試験方法 (日本衛生材料工業連合会・吸水性樹脂工業会) | 吸水性樹脂 試験片 | |
・JIS R 1702(光触媒の抗菌試験) ・JIS R 1705(光触媒の抗かび試験) | 光触媒加工した 試験片 | |
・JIS K 6400-9(軟質発泡材料の抗菌試験) | スポンジ製品等 | |
・バイオフィルム測定法 | 試験片、液体など | |
検体による菌の 増殖・発育抑制 効果(定性) | ・ハロー法 | 液体、繊維片 など |
・カビ抵抗性試験 | さまざまな性状 の検体 | |
検体処理による 除菌効果 | ・除菌試験(UV照射) | 紫外線照射装置 |
・除菌試験(モップ・ロボット掃除機) | モップ、 ロボット掃除機など |