米国薬局方(United States Pharmacopeia, USP)保存効力試験の判定基準を教えてください。

【Category 1】注射剤、その他の非経口剤(乳剤、点耳剤、無菌の鼻腔用製剤、水溶性基材または溶剤を用いた眼科用製剤を含む)(Injections; other parenterals including emulsions, otic products, sterile nasal products, and ophthalmic products made with aqueous bases or vehicles)

・細菌→7日後:接種菌数に比べ1.0log以上の減少
    14日後:接種菌数に比べ3.0log以上の減少
    28日後:14日後の菌数から増加しない
・真菌→7日後・14日後・28日後:接種菌数から増加しない

【Category 2】水溶性基材または溶剤で調製した局所投与製剤、粘膜に使用される製剤を含む非無菌の鼻腔用製剤および乳剤(Topically used products made with aqueous bases or vehicles; nonsterile nasal products and emulsions, including those applied to mucous membranes)

・細菌→14日後:接種菌数に比べ2.0log以上の減少
    28日後:14日後の菌数から増加しない
・真菌→14日後・28日後:接種菌数から増加しない

【Category 3】水溶性基材または溶剤で調製した、制酸剤以外の経口製品(Oral products other than antacids, made with aqueous bases or vehicles)

・細菌→14日後:接種菌数に比べ1.0log以上の減少
    28日後:14日後の菌数から増加しない
・真菌→14日後・28日後:接種菌数から増加しない

【Category 4】水溶性基材を用いて作られた制酸剤(Antacids made with an aqueous base)

・細菌、真菌→ 14日後・28日後:接種菌数から増加しない

※「菌数から増加しない」とは、先の測定値からの増加が0.5 log10 以下であることをいう。