報告書に「検出限界未満」とあったのですが、どういう意味ですか?

ご報告書で、例えば、「-:検出限界未満(<10 CFU/mL)」とあったら、「-」と書いてある部分の結果は、生菌数が10 CFUを下回るという意味です。

検出限界とは、検出可能な微生物の数の最小値です。これは、試験方法によって変わります。

検出限界未満であった場合、微生物は検出されなかったという意味ですが、微生物がまったく存在しない、ゼロという意味ではありません。

【例】
寒天培地に試料を0.1 mL塗抹して培養し、コロニーが形成されなければ、0.1 mLあたりの生菌数は1 CFU未満ということになる。つまり、1 mLあたりの生菌数は10 CFU/mL未満ということになる。

寒天平板塗抹法より寒天平板混釈法、寒天平板混釈法よりメンブレンフィルター法を使ったほうが、一般的に検出限界の数値は上がります。しかし、試験の操作が多少煩雑になり、費用にも影響してきます。