抗菌効果の持続性を調べる方法はありませんか?

例えば、噴霧や塗布をして用いる液体の検体であれば、下記のような方法が考えられます。


貴社または弊社にて試験片(※1)に検体を接種(※2)し、保管状況を想定した環境(※3)にご指定の期間(※4)保管する(※5)。
その後弊社にて、保管後の試験片の抗菌効果をJIS L 1902またはJIS Z 2801に基づいた方法で調べる。

※1 綿布や合成樹脂、ガラス、ステンレスなど、検体の用途に応じて試験片の材質を選択可能です。左記の材質であれば、弊社にて準備可能です。

※2 検体の使用方法に基づいたご希望の方法で接種します。

※3 室温に放置、水中に浸漬など

※4 持続を確かめたい時間

※5 貴社にて保管されたものを頂いて試験することも可能ですし、弊社にて保管して試験することも可能ですが、貴社にて試験片を保管された場合は、保管条件をご報告書に記載することができません。


JIS L 1902やJIS Z 2801において、試験片に菌液を接種した後の培養時間を延長したいというご相談を頂きますが、抗菌効果の持続を確かめることが目的でしたら、方法として適しません。

抗菌試験の培養時間は、試験菌が十分に増殖かつ死滅しない条件を考慮し、設定設けております。
培養時間を延長して試験を実施すること自体は可能ですが、24時間以上に延ばしますと、試験菌が死滅期に入る(増殖が止まり減少に転じてしまう)可能性があります。