カビ抵抗性試験とカビ発生有無確認試験の違いは何ですか?

カビ抵抗性試験とカビ発生有無確認試験は、いずれもカビの発生リスク(カビの生えにくさ)を調べる試験です。
カビの生えにくさをどのように考えるかによって、試験を使い分けます。

2つの試験の方法の違い
試験時にカビを接種するか否かが大きな違いです。

・カビ抵抗性試験:検体にカビを接種して培養し、カビの発生度合いを観察する。
・カビ発生有無確認試験:検体にカビを接種せずに培養し、カビの発生度合いを観察する。

2つの試験の使い分け
カビ発生有無確認試験では、あるロットから標本的に取り出した検体をカビの発生しやすい環境に置いた場合、カビが生えるかどうかを調べることができます(※)。

一方、カビ抵抗性試験では、あるロットに限らず同様の検体がカビに汚染され、カビの発生しやすい環境に置かれた場合のカビ抵抗性(カビの生えにくさ)を調べる場合に用います。ある素材一般にカビが生えにくいといったことを示すことができます。

※ カビを接種せずに試験するため、検体のカビ汚染度合いにばらつきがある可能性があります。n数を多めに(n=5、n=10など)設定するのがよいかと存じます。

カビ抵抗性試験では、なぜカビを接種するのか?
カビを接種せずに培養し、カビが生えなかった場合、下記の2つの可能性が考えられます。

・検体にもともとカビが付着していなかった(カビに汚染されていなかった)。
・検体にカビが付着していた(カビに汚染されていた)が、検体そのものにカビ抵抗性があった(カビが生えにくい素材であった)。

カビを接種しなかった場合、上記2つの切り分けができなくなります。
そのため、カビ抵抗性試験では一定量のカビを意図的に接種し、試験を行います。

試験方法の選択に迷ったら
どちらの方法を選択すればよいか判断がつかないなどございましたら、試験を検討されている背景をご教示いただければ、適切な試験方法をご提案いたします。