数十種や100種以上の菌に対する除菌効果を調べたいのですが?

試験実施は可能ですが、下記を踏まえてご検討ください。

グラム陽性菌やグラム陰性菌の中で、除菌効果の傾向は似ている可能性がありますが、似ていることと実際に効果があるかどうかということは一致するわけではありませんので、実際に広告表示等で数十種や100種以上の菌を除菌と記載するのであれば、その根拠が必要であり、試験が必要と考えられます。

通常、身の回りのすべての種類の菌に対して効果を調べることは費用や時間の面で現実的ではないため、細菌の特性に大きな差があるグラム陽性菌1種(黄色ブドウ球菌)とグラム陰性菌1種(大腸菌)を代表として選択し、試験を行うケースが多いです。
除菌試験では、黄色ブドウ球菌、大腸菌をはじめとして最大でも5~10菌種程度でしか効果を見ないことがほとんどです。

それ以上の菌種を用いる場合、菌種の選択に合理的な説明が困難ですので推奨はできません。