ASTM E3160はできますか?

「ASTM E3160 Standard Test Method for Quantitative Evaluation of the Antibacterial Properties of Porous Antibacterial Treated Articles(多孔質抗菌処理製品の抗菌性能の定量評価に関する標準試験方法)」を参照した試験も対応可能です。

概要

JIS L 1902(菌液吸収法)ISO 20743と同様の試験方法ですが、試験条件(試験菌液に添加する栄養の種類など)が多少異なります。

繊維製品や紙など吸水性のある抗菌加工試験片と無加工試験片で、菌の増殖度合いを比較する試験方法です。

試験方法

① 約45 mm × 45 mmで0.40 ± 0.05 gとなるように裁断した検体(抗菌加工試験片・無加工試験片)を準備する。
② 検体に試験菌液を0.2 mL接種し、35±2℃、相対湿度80%以上で24時間培養する。
③ 培養前後において、検体を中和剤で洗い出す。洗い出し液の生菌数を測定し、検体1gあたりの生菌数を換算する。

*1試験につき、加工試験片は培養前3枚・培養後3枚(計6枚)、無加工試験片は培養後3枚を用いて試験を行う(別途、試験有効性コントロール2枚も使用)。
*無加工試験片は、「抗菌加工試験片と同様の基材で、抗菌加工を施していないもの」を指す。
*液体などを用いて何らかの処理をした試験片を抗菌加工試験片として用い、試験することも可能です。綿布片を当社で準備可能です。

栄養量と栄養の種類

栄養の種類
Tryptic Soy Broth(TSB:トリプトソーヤブイヨン)
栄養量
1/500希釈のTSB(0.05% v/vのTriton X-100を添加し、pH6.8〜7.2に調整したもの)を用いて試験菌液を調製する。

試験菌種

Escherichia coli(大腸菌)ATCC No. 25922

*ASTM E3160に規定の菌種は上記1菌種です。
*試験の目的によって、試験菌種を規定から変更して実施することも可能です。

要検体量

最低必要量:抗菌加工試験片 4.8 g以上、無加工試験片 2.4 g以上

*試験片1枚あたり約45 mm × 45 mm(質量 0.40 ± 0.05 g)に裁断して試験を行います。
*可能でしたら、予備を含め、1試験あたりの最低必要枚数(抗菌加工試験片6枚、無加工試験片3枚)の2倍量以上ご提供いただければ幸いです。

減少率と対数減少値の算出式

試験で回収された検体1gあたりの生菌数(CFU/g)の相乗平均を用いて算出します。同等の無加工試験片があるかどうかによって、以下の2つの計算式を使い分けます。

同等の無加工試験片がある場合

減少率(%) = 100 × (A-B) / A
対数減少値(Log10 reduction) = log10A-log10B

A = 24時間培養後の無加工試験片の生菌数(CFU/g)
B = 24時間培養後の加工試験片の生菌数(CFU/g)

② 同等の無加工試験片がない場合

少率(%) = 100 × (C-B) / C
対数減少値(Log10 reduction) = log10C-log10B

C = 接種直後(0時間)の加工試験片の生菌数(CFU/g)
B = 24時間培養後の加工試験片の生菌数(CFU/g)

検体の滅菌について

ASTM E3160では、検体の滅菌は一部の素材に変化を引き起こす可能性があるため、避けるよう規定されています。
そのため、原則として事前の滅菌は行いません。ただし、洗浄や摩耗など何らかの前処理を事前に行っている場合は、ご報告書への記載が必要となります。

試験実施にあたって必要な情報

お見積りにあたっては、下記のような情報を頂ければスムーズです。

・検体の種類数
・無加工試験片に該当する検体の準備の有無
・要求される成果物(和文報告書以外にあれば)
・試験菌種(規定と異なる菌種で実施したい場合)
・試験片の前処理(洗浄や摩耗など)の有無
・試験片の作製方法(液体などで処理をした試験片を用いて試験したい場合)

※特にご要望がなければ、和文のご報告書(試験方法・試験結果を記載、画像なし)のみとなります。

納期

3週間~
*詳しくはお問い合わせください。

費用

お問い合わせください。