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検体・各種試験
液剤に菌を直接接種するのと、菌を接種した試験片に液剤を接種するのでは、試験方法としてどちらがよいですか?
試験目的によって適切な方法が変わります。 1. 検体そのものの純粋な除菌効果を確認したい場合 【試験方法】 液剤に試験菌液を接種し、一定時間後の生菌数を測定する。 2.実際の使用方法を考慮して効果を確認したい場合 【試験 […] -
検体・各種試験
製品に除菌の表示をしたいのですが、どのような試験をすればいいですか?
除菌に関する表示とそれに対応する試験方法は、法的に定められているわけではありません。また、ある試験を実施しないと除菌を謳えない、といった試験方法があるわけではありません。 試験結果を基にある文言を用いてよい、といった規定 […] -
検体・各種試験
除菌率が負の値になったり、ばらつきがあったりするのはなぜですか?
一定時間後の生菌数が数値として大きくなった場合、除菌率を算出すると負の値になってしまいます。 ただし、10倍未満または常用対数値で0.5未満の生菌数の増減は、一般的に有意な差とはみなされません。 有意な差とみなされない範 […] -
検体・各種試験
除菌効果の判定基準はありますか?
一般的に、生菌数が約10倍以下の差または常用対数値で0.5以下の差である場合は、生菌数が有意に減少していないと判断します。 また、一般的に、生菌数が1/100~1/1000以下(99~99.9%以上の生菌数減少)となる場 […] -
検体・各種試験
ヒトの手の細菌の除菌試験はできますか?
ヒトの手に検体を接種して、一定時間後の生菌数を測定するような試験系ですと、一時的に表面の菌が死滅したとしても、指紋の隙間などに存在していた菌が再度検出されたりするため、試験結果が安定しません。 検体(液体)そのものに試験 […] -
検体・各種試験
ろ過装置やフィルターでのろ過前後の生菌数を比較する除菌試験はできますか?
試験可能でございます。 試験方法 「JIS K 3835 精密ろ過膜エレメント及びモジュールの細菌補足性能試験方法」に基づいた試験方法が、最もご依頼の多いケースです。 液体圧送用タンクに試験菌液※1を入れて加圧※2し、検 […] -
検体・各種試験
微生物を分離・同定して何が分かるのですか?
まず、検体に発生した変色・変質等の部分を培養することで、その部分が微生物(細菌・酵母・カビ)によるものかどうかが分かります。 微生物が原因であった場合、培養された微生物を分離し、種(場合によっては属まで)が特定(=同定) […] -
検体・各種試験
「住宅用合成洗剤及び石けんの除菌活性試験方法」の結果はどのように判定するのですか
洗剤・石けん公正取引協議会(以下、協議会)が定める除菌の試験方法により除菌活性値が2以上の場合、「除菌」表示ができるという基準が設定されています(参考ページ)。 なお、あくまで協議会の基準ですので、洗剤の「除菌」表示に関 […] -
検体・各種試験
保存効力試験を依頼するときには、カテゴリーを決めなければいけませんか?
事前にカテゴリーを決めていただく必要はございません。ただし、ご報告書にて判定結果の記載をご希望の場合は、カテゴリーをご指定ください。 ちなみに、日本薬局方に準じて試験を行う場合、7日目・14日目・28日目の測定結果があれ […] -
検体・各種試験
同定試験の納期の見込みに大きな幅があるのはなぜですか?
分離された微生物の種類などによって同定試験の方法が変わります。試験を開始し、まずは微生物を分離してみないことには、試験にかかる時間が予測できません。また、分離にかかる時間も微生物によって異なります。以上のことから、幅のあ […] -
検体・各種試験
耐熱性好酸性菌を用いた試験はできますか?
Alicyclobacillus acidoterrestris などの耐熱性好酸性菌(TAB, Thermo-Acidophilic Bacilli)を用いた試験も実施可能です。 -
検体・各種試験
藻類を用いた試験はできますか?
恐れ入りますが、防藻試験につきましては原則実施をしておりません。 検体数が多い場合など、条件次第では受託が可能な場合もございますので、詳細はお問い合わせください。 -
検体・各種試験
口腔内細菌を用いて試験をしたいのですが?
口腔内製品としてどのような効果を期待するかによって試験菌の選択が異なります。口腔内製品としてどの菌種が試験菌として妥当であるかは一概に決めることができず、期待する効果の想定が必要です。 よく試験に用いられる菌種例は下記の […] -
検体・各種試験
カビ抵抗性試験では生菌数も測定するのですか?
カビ抵抗性試験は、カビの発育度合いを肉眼および顕微鏡で定性的に評価する方法です。したがって、生菌数の評価は行いません。 -
検体・各種試験
スポンジのような多孔質の検体でも試験はできますか?
シェーク法などで試験が可能です。 菌液と検体表面が馴染むよう、菌液接種後に検体をコンラージ棒などで複数回押す操作をしたり、界面活性剤(Tween80など)を添加したりして試験します。